記名をする時、何故かいつも太陽マークを名前の横に書いてしまう風名の何気ない日記です。
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此処は、「夕焼けの街」(あーぽんとの共同経営)というオリジナルイラスト・小説サイトの日記コーナーとしてスタートした風名のブログです。
あくまで日記なので、内容は日記以外のなんでもありません(笑
愚痴、戯言、ネタバレなんでも含みますが、どーぞよろしく
あとコメントいただけるととても喜びます。
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風名(かざな)
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女性
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学生さん
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映画鑑賞・読書・ピアノ
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ピーターパンであって、魔女っ娘であった季節もありました。
今は、一応、西の国の医学生。 がんばります。
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もし、世界で一番大切な人が、
「来てくれないと死んじゃう!」って言ったら、 行ってあげる?


++ 好きな人の条件 ++


それは 何気ない若者の会話中。
物語の中では決して語られないような、どこにでも、どこの世界にでもある、ごく普通の戦場から帰り道でのことだった。
わいわいと、
いつものメンバーが、今日も誰一人欠けることなく帰途についている。
そのことへの幸せを感じながら、小さなトラックの荷台に乗って、少女の一行は基地へと戻る。

そんな一コマで。

少女は彼に、尋ねた。

話の流れなんて、何もなかった。
いつものジープが道中故障したために その辺の作業用トラックを借り受けていて、
ゆれが激しく
あまりしゃべると、舌を噛むのだ。

だから、唐突に。

彼女は思いつめたように訊いたのだ。

「さぁ、 どうかな?」

少年はしかし、
そんな少女の気持ちとは裏腹に、
なんとはないような調子で 答えた。

「場合によるんじゃね?
 ほら、たてこんでたら 行けないだろう・・・
 そもそも俺って 連絡取れない状況にあること多いからな」

「そっか。」

そうだよね、 と 少女は感情を込めずに呟く。
わかっていた。
少年が、何より仕事を取ることを。

この世界を平和にするためなら、
自分の命も、人の命も厭わないことを。
まともに返す言葉を捜すことができず、
少女は自分の手を見つめる。

「あら、冷たいのね。」
「もてないわよー」

他の女性陣が、二人の会話に割って入った。
からからと笑うその声に、若干の同情が含まれているような気がするのは、気の所為だろうか?

「女心をわかってないなんて、 見た目良いのにもったいないわよー」
「あたしたちで鍛えてあげましょうか?」

「っるさいな。別に良いんだよ。」

そんな周りの声をぼんやりと聞きながら、少女は、ひとり、勝手に惨めさを感じる。

もうあたりはすっかり暗くなっていて、
それでも基地はまだ遠い。
この世界に家族なんていない彼女には、
夜は、とてつもなく寂しいものに感じられて・・・・・・

「・・・というかさ、」

不意に少年が口を開いた。
まっすぐに、その視線を少女に向けて。

「俺は、そんなことを言う奴とはどんな人間関係も結ばないからな。」

「・・・・・・」

「俺自身がいついなくなったって可笑しくないんだから、
 俺の周りにいる奴は、それでも強く生きていける奴じゃないと、な。」

なぁ? と、 彼は
少し離れたところにいた、自分の親友に同意を求める。

「さぁね?」

彼の親友は、くすりと笑うと、
他の者と同じく、少女に同情の表情を向けた。

「・・・・・・ 大丈夫。 ちゃんと強く生きるもん。」

「そりゃぁ、よかった。」

それなら いつまでも特殊部隊監視係が勤められるな?

少女の想いになんて、全く気付かず、
少年は、そう笑った。
にっこりと。
年に不相応なほど、
否、 16という年相応に、 温かく幼い笑顔で。

「うん。いつまでも。」

少女は ちっさく頷いて 空を見上げた。

想いなんて届かなくたって良い。
側にいられるなら。
それに永遠という形容詞がつくなら。
それだけで幸せを感じられるから。

司令官、 あなたについていきます。


* * *

もちキャラというお話をしていたので、
ちゃんとまともに書いてみた。

少年が彼で、 少年の友達が彼で、 少女が彼女です。
あのー 6女が元になった 彼女ね。

・・・遊んでますね。
よし そろそろだ。

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