周りの子供達は、
どんどんいなくなっていくのに、
僕は相も変わらず此処にいて、
新たな子供達と、
平凡な毎日を送っている。
「へいぼん?」
少女は、大人になって帰ってきていた。
僕と同じ身長になって、
黒色の大人しいスーツを着て。
「平凡、じゃないか。」
「へいぼんじゃないよ。」
彼女は、少女だった頃と同じようににっこりと笑った。
「だってお兄ちゃんがいつも面白いことしてくれる。」
「・・・・・・僕の所為かよ。」
「そうだよ。だから、」
だから。
・・・言いかけて、彼女は口を閉じる。
その微笑みは消えていた。
視線が落ちている。
何かまずいことを思い出したのだろうか。
「絵本作家だってなぁ。 流石だな?」
僕は、話題を変えようと、試みた。
此処に来た子供は、
誰でも最初は、幸せでない。
だから、
その術に、僕は自然と長けていた。
「うん。
現在の輝きを乗せて、 書いてるんだよ。」
「現在の輝きを?」
「そう。」
それは、どこかで聞いた響きだった。
「その言葉を大切に、 頑張ってきたの。」
「え・・・?」
彼女の視線がまっすぐに僕を射る。
戸惑った僕の表情を見て取って、
にっこりと、
少女だった頃と同じ笑顔を浮かべて立ち上がった。
「じゃ、かえるね。」
「うん。」
「来月、絶対来てね。」
「勿論だよ」
勿論だ。
だって、 この子は 僕等の子供のようなものだったから。
彼女の 一生に一度(だろう)晴れ舞台。
見に行かない理由がない。
「 かったのに」
「え?」
「ううん なんでもない」
じゃぁね、
手を振って彼女は、後ろを振り返らず出て行く。
それで良い。
僕はいつまでも此処にいる。
子供達は、出て行く。
帰ってこなくて良い。
それが、 彼女達の運命。
そして、
僕は いつまでも此処にいるんだ。
* * *
推敲してないけど。
いろいろな意味でふらいんぐ。
あーそういえば
金曜日 塾にて
お友達の 待ち受け画面 見ました。
「・・・・・・ 仲 良いんだなー・・・」
っていう 感想。
高校生って こんな感じなんだろうか。。。
(周りが ちょっと異質な高校生ばかりなので 新鮮。)
プリクラ、 最後に撮ったの、
多分 クラスの男の子と、 辻友のかなちゃんと、 アメリカンボーイと 4人で撮ったのじゃないかしら?
そういえば その時も 「うそやんー!」って Nくんにつっこまれてたけど。
高校卒業。
そんな 日本の学生文化と、 あとどのくらいお付き合いできるのでしょうか。
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