記名をする時、何故かいつも太陽マークを名前の横に書いてしまう風名の何気ない日記です。
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ようこそ☆★
此処は、「夕焼けの街」(あーぽんとの共同経営)というオリジナルイラスト・小説サイトの日記コーナーとしてスタートした風名のブログです。
あくまで日記なので、内容は日記以外のなんでもありません(笑
愚痴、戯言、ネタバレなんでも含みますが、どーぞよろしく
あとコメントいただけるととても喜びます。
よかったら末永くお付き合い下さいませm(_ _)m
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学生さん
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映画鑑賞・読書・ピアノ
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ピーターパンであって、魔女っ娘であった季節もありました。
今は、一応、西の国の医学生。 がんばります。
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うわーん 企画 書き終わってない~(泣)
でもどんどんUPしていきますぞ
頑張れ私。
書き終わってるのが、二作目までなので、 どんどん作らないと間に合わないんですけど。

と 言いつつ、 昨日も別の文章書いてました(笑)

えー・・今日は 一時間目、国語ってことで
先日会った学年末テストの国語の時間に書いた文章・・ タイトルの「僕の視界は開けた」を元に、
もちキャラの皆さんに頑張ってもらいました!

キャラはですね・・夏のお題「プール」などなどで使ってる人たちですので、
よければホムペの方からそっちも見てもらえるとうれしいです。
あ・・・でも まだ未公開のエピソードも元になってるので、読んじゃうと余計わからないかもしれないですけど(ぇ・・)

じゃ まぁ そんな感じで。
推敲してません。
これからの話の進み方によっては、後で改稿するかもです。


***

「いよいよだな。」

「そうだね。」

俺達もとうとう此処まで来た


++ありがとうと伝えよう++


「えー!!涼音のおむかえぇ~!!おっひさぁなんだよっ」
出てくるのは蓮香の祖母の方だと思っていたから、一瞬の間の後に発されたそのハイテンションな台詞に俺は戸惑う。
「しかも首がギュッってなってるし」
―― めずらしなぁ
と、微妙に地味に訛ったような口調で蓮香は言う。
首がギュッというのは、単に俺が珍しく第一ボタンを閉めていると言いたかったのだろう。
つくづく言語能力のない奴だ。
今日のことが心配になってくる。
「・・迎えに来るのは毎日のことだろうが。」
少し顔を顰めて言って見せた。
蓮香の方も珍しくちゃんと制服を着ている。
ということは、こいつもこいつなりに心構えが出来ていると言うことなのだろう。
「ん。でもてっきり雫ちゃんかとおもったぁ」
「俺で悪かったな。」
答えながら、そういえば玄関から入るなんて本当に久々なんじゃないかと思う。
いつもは・・迎えに来るにしても、縁側からの進入だ。
それは日夏、朝風両家に於いての暗黙の了解となっていた。
ならば何故俺は今日、玄関から入ったのか。
・・・それは日夏蓮香が珍しく俺が来る前に制服を着ていたことにも理由がある。
「お茶してく~?」
「そんな時間ねぇだろっ!!」
感心していただけに、ツッコミは異常なほど素早く出た。
俺は靴を脱いで、家に上がる。
蓮香の鞄に荷物を入れようとして・・・
そして再び驚いた。
「・・・・・・」
「蓮ちゃん、出発準備カンリョーっ みたいな?」
ヘラヘラと隣で蓮香が笑う。
俺は、そのまま手に取った鞄を床に落とした。
「・・・・・・じゃ、行くぞ。」
「落とさなくていいじゃん!!」
言われて、鞄を軽く蹴ってみた。
「蹴らなくてもいいじゃん!!」
蓮香は懲りずにテンションあげまくりであったが、俺はその言葉を完全にスルーする。
いつもならこの辺りのタイミングだ。
この辺りであいつが現れるのだけれど
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「どうかしたのかなっ?」
代わりに蓮香に覗き込まれてしまった。
まぁいいか。
俺は、そんな奴には目もくれず玄関へと直行する。
そして思い出したことがあって立ち止まった。
「おばあさん、いってきます。」
「いってきまーす、お祖母ちゃんっ」
いつの間に出てきていたのだろう。
にこっと綺麗に微笑んで、蓮香の祖母は二人に手を振った。
この笑顔に、幾度励まされてきたのだろう。
蓮香も、俺も・・・・
一瞬 そんなことを考える。
俺達は、だからそれだけ成長したと言うことなのだろう。


高校入試の日を迎えるなんて・・・


玄関の引き戸を丁寧に閉めて振り返ると、
「うわぁ!!」
「あれ?りっくん大きな声出しちゃってどうしたの?」
悪戯っぽい笑みを浮かべて、くねくねとふざけた感じをだしながら、日笠偉緒が立っていた。
まさかのタイミングだった。
「タイミングが違う」
ボソリと文句を言う。
偉緒は目を丸くして俺を覗き込んで、そして爆発するように快活に笑った。
「あん?俺だって寝坊すんの!」
「・・・こんな日にか。」
「んー、今日の新聞は重かったからなぁ」
冗談だと思った。俺もつられてクククと笑う。
「おはよいっくん。」
「やっほ姫君。」
偉緒はにかっと笑って、蓮香にも頭を下げる。
俺はそれを見て、何処か温かい気持ちになる。
あれ?と首を傾げた。
いつものことなのに。
・・・いつもの・・・・
そこまで考えて思い当たる。
そう。
今ではもう当たり前だけれど、このやり取りも、俺達が成長した証拠だったから。


他の人間を 平気で受け入れるなんて・・・・


「集合何処だっけか?」
「お前聞いてねぇのかよ。」
「だって俺、日夏ん家行けば大丈夫と思って。」
偉緒は頭の後ろで腕を組みながらそんなことを言った。
「じゃ、あと五分早く出とくんだったよ。」
「それなら俺も五分早く来てるよきっと。」
ヘラヘラと笑い顔を貼り付けたままの台詞に、けれど俺も納得していた。
こいつは元々が学年一の不良少年なだけあって、緊張感がまるで感じられない。
学ランのボタンは上から2つあいたままだし、髪の毛も相変わらずに茶色が混じっていた。
それでもこいつから滲み出る賢さは隠せない。
きっと、その辺のタイミングは自分で計れるのだろう。
賢い奴はそういうのが得意というのは、暗黙の世界の仕組みだ。
「ねぇ涼音。
 最初は日本語のストテなんでしょ」
蓮香が右から割り込んでくる。
「テストな。
 ストライキの一種じゃないんだから、変な語順にすんなよ。」
「日夏は相変わらず面白いんだなー」
「お前もな。」
低い声で応じながら、けれど俺は幸せを感じる。
「なー日夏~漢字ばっちりか?」
「んとね・・・えーと、『抉る』とか『殴る』とか・・そんなのは書けるよ~。」
「おいっ、そんなんテストでねぇよ。
 誰だよ、そんな感じ教えたのっ!!」
偉緒と蓮香のそんな会話が両側で交わされる。
何年か前のあの夏から、俺の全ては変わった。
モノクロの世界が色を持った。
「え・・涼音に習ったよ~」
「犯人はこいつかっ!!」
いきなり首を軽く絞められる。
油断していただけに、少し息が詰まった。
その状態で軽く暴れる。
しかしそこは流石に元不良。
少しも動じなかった。
「受験に出ないこと教えてどーすんだよ。」
「・・それはおまけだって。
 他のもちゃんと教えてるって。」
「そうなのか?」
俺の必死の弁明に、偉緒は俺の首から腕を外した。
視線は蓮香に向いている。
「ん。
 えーと、『劇場』とか、そんなのも書けるよ。」
「・・・それはなんか微妙だけど・・・そうか、なら社会は?」
「やったった~!!」
蓮香の異常に大きな声が、閑静な住宅街に響き渡る。
まだ午前七時なのだけれど・・なんて言うのにはもう飽きた。
その代わり・・・
お礼を言わなきゃいけないな。
そう思った。
これまで出会った全ての人に。
両脇にいる蓮香と偉緒に。
そして・・・・・・

「おーい、遅いぞ~!!」
「紫翠くーん おまたせ~」
「よっ、やっぱはえーな。」

優しく微笑んでいる親友、水菜紫翠に。


見上げた空は真っ青で
浮かぶ雲は真っ白で
穢れなきこの世界に
生まれてきたことが
 『幸せ』


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五教科だから 五作あります。
がんばりますっ((~d=(`ヘ・)=b~)) 

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