さて。
今日の7限目。
終わりがけ。
文化祭のグループ毎に話し合うことになりました。
当然 場所の移動があります。
前の席の子が同じグループ唯一の女子だったので、「動かなくてもみんな来てくれるかなー」って思ってたら、 その子が移動しはじめたので、ついていきました。
んで、 その子が止まったので、 そこで止まって 周りを見回しました。
教室の左前のあたり。
窓側。
「ほんとだー この辺に集まってるー」
・・・ 自分の心の中は 暢気にそんなことを思います。
なんと、 他力本願な。
それで、 責任者として、もう一人の女子が呼ばれて行ってしまったので、 そこで 静かに待ってました。
ほかのメンバー男子ばっかだし、 とか 思いながら、
ぼーっと 床を眺めながら・・・・
あ・・・ あれ?
なんか液体が流れてる。
なんか 色が 変・・・ 浮き上がって見える。
よこに 缶が倒れてる。
きれいだなー 黄色の缶・・・・
こーひー の当て字(漢字)が見える。
あ、 なんか 誰かしゃべってる。
なんだ Tがやったのか、 これ。何やってるんだろ。
というか この液体は なんなんだ・・・ こーひーって 書いてあるけど なんだっけ これ。
あ、 Tが 缶を拾ってる。
・・・・ と、 ここまで すぐ目の前に広がってる光景を 風名は 意味もわからず、 何が起こってるのかも理解せず 眺めていました。
実際、 何も考えてなくて ぼーっと 見てました。
そして、 まん前で、
・・・・ まさに、 向かい合うようにして、 Tと思しき誰かが 缶を拾って、 まっすぐに顔を上げたので、 目が合いました。
当然です。
だって、 風名さんは ぼーっと 眺めてたんだから。
しかし 驚くべきことに、
・・・・ T じゃ なかった。
別の人だった。
驚きすぎて、 一瞬 見つめてしまいました。 すぐに視線逸らしたけど。
そして ようやく 理解。
・・・・ あー ジュースっぽい何かが零れていたのか。
零れて 困っているのか。
そして、その人物がポケットをあさくる・・・
・・・・・ なんで?
ここに至っても 尚 風名はぼけてます。
三秒後。
・・・ あー ティッシュがいるのか。
・・・・・・ 風名さん 持ってるじゃないか。
それから ティッシュを出して 拭くのは早かったんだけど、
「なんだ この人?」って 反応だったと思います。
だって 散々黙って 眺めといたのに、 いきなり動き出して
・・・ しかも 人の顔を見たとき、 なんか すっごい無駄に驚いてて、
別に 冷たい人間演じてた訳じゃないんだけどな。
頭 働かせてなかっただけ なんだけどな。
・・・・ なんなんだか。
なんで ぼーっとしてたんだろ。
この調子だと
「缶を倒したのはお前なんだ」 なんてことまで 言われかねない気がします。
いわれても否定できないよ 私。
まぁ いいや。
そんな 報告。

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