昨日の答えー
USB もってます!
って告白されたんですよ。
えへへっ ほねほねくん返ってくる~☆
* * *
林檎って 字面は可愛くないんだ
林檎って 響きはちょっと可愛いんだ
林檎って 味は美味しくないんだ
・・・ それが私のコンプレックス
「あ!林檎姫のお出ましだ!」
朝起きて、私はそんなひそひそ声に迎えられる。
「おはようございます。姫様。」
「今日もよいお天気ですね。」
そんな会話。
勿論果実は、日光を好むと思っているのだ。
どうせみんなそんな認識。
「おはよう、みなさん。」
私はしかし、そんな期待にこたえて微笑む。
良いの。
どうせ私は林檎。
赤く美味しそうな色でいることを望まれているの。
でも笑顔の裏は、こんな私。
私でいることが大嫌い。
林檎って 見た目はいまいちなんだ。
林檎って オーラだけは姫っぽいんだ。
林檎って 中身も最悪なんだ。
・・・ そんな私の コンプレックス
(つづく、 かも?)
* * *
「おーい、姫様失踪してるぜーっ!」
ある夏の昼下がり。
俺は声だけで奴を認識する。
「姫様って何だよ。」
「えーと、姫ってな? 女の大臣って書いてな?
結構簡単な字なんだけどな? 小学生でもかけるんじゃね?」
「誰も漢字のことなんて訊いてないだろう?」
「訊いてないのか?おう、それは初耳だ。」
日笠緯緒。
夏は特に、茶色に染めた髪とピアスが、輝いて見える。
しかし俺は、そんな軽い格好をした奴にひるんだりはせず、ジロリと睨む。
「初耳って言ったか?」
「・・・あ、わりぃ、わかってたよ。」
「わかってた?」
「あ・・・いや、狙ってた。」
「よろしい。」
そして、笑う。
俺たちの会話は、いつでもこんな感じだ。
悪ふざけと言葉遊びと若干の真剣さで校正されている。
そう、校正。
構成じゃない。正しい形に、直されていく作業が行われる。
「で?」
「で??」
「花の妖精がどうしたんだ?」
「あら?新しいパターンだな、それ。」
「姫君より、不可思議さが蓮らしいだろうが!」
「そうかもな。」
にやにやと笑った緯緒は、なかなか本題を切り出さない。
言う気がないならそれで良い。
俺は、そのままほうっておいて、問題に取り組むことにした。
「あ、見捨てるのか?」
「お前をな。」
「・・・それはそれはどうも。」
にかっと笑った奴は、そのまま口を閉じない。
「姫様、紫翠に捕まってるぜ?」
「それはどうも。」
俺は、そのまま緯緒の言葉を返す。
だからどうってこともない。
それなら、それで、続きは見えてるというものだ。
「いいのか?」
「いいのだ。」
「それでーいいのだー♪」
緯緒が歌いだしたのに合わせて、俺は立ち上がる。
ミッションスタート。
・・・ そう、 今日は 仲間の一人の誕生日。
紫翠の妖精確保は、そのためにある。
・・・・・・俺らの仕事を邪魔させないために。
「いくぜ。」
「おうっ!」
日本語なんて通じない
それでも俺らは通じてる
そんな仲間達。
* * *
・・・すみません 遊びました。
さちえちゃんのお話よんで、 あっはっはと笑わせていただき かたかたかた。
最初、林檎云々で姫君って書いてたらどうしても書きたくなったのが後半←
質の低さになきたくなります。
* * *
姫に忠誠を誓った騎士は
どんな場面でも負けないと言う。
姫君を守り通すと言う。
けれど。
知っている。
彼は、姫に忠誠を誓ってなんかいなかった。
彼は、自分にだって忠誠を誓っていなかった。
彼が望んでいたのは世界の平和だけ。
彼が戦うのはそのためだけだったんだ。
だから。
―― だから失った?
だから失った。
―― 私の前にいた私を。
そう。貴女の前にいた貴女を。
それでもいいかい?
青年の申し訳なさそうな瞳を、少女はしっかりと見据えた。
嘘なんてひとつもないのだろう。
これまで聞いていた話とも、合致する。
だから。
・・・ いや、それでも。
彼女は今しがた、箱から救ってくれた彼女だけの王子様を信じずにはいられなかった。
彼が、貴女だけを見るようになるには時間がかかるだろう
―― いいわ。
もしかしたら、一生そんな時は訪れないかもしれない
―― いいの。
それは決して貴女の幸せには・・・
―― もう言わなくて良いわ。
青年の言葉を遮って、
少女は、その見据えた瞳を一寸たりとも動かさず、
しかし力強く頷いた。
「一目惚れ、って怖いわね。」
* * *
凛・駿伶。
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