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グリーティングカードとか、
所詮は他人に作られたもの
毎回送るには忍びない。
でも、絵を描く才能のない私には、
精いっぱいの気持ちを込めることができなくて。
文章なら描けるかな、とも思うけど、
とても、とてもじゃないけれど、
他人に送ることはできません。
そんなレベルまで達しません。
それに今の私は
自分のことだけに一生懸命で。
せいぜい、家族の分しか気を遣えなくて。
そこまで考えて気づくのです。
今は、4月でした。
大切な人たちの誕生日がいくつもありました。
そう、
毎年、4月はとてもおめでたい日々。
そのことに、母の誕生日で気が付いた。
もう半分終わってます。
・・・ごあいさつに伺えなかったみなさま、ごめんなさい。
すごく反省しています。
私の誕生日や、
サイトの誕生日とか、
いつも祝っていただいているのに・・・・・・
本当にすみません。
今年度いっぱいは、こうなってしまうことだと思います。
これから誕生日を迎える皆様もごめんなさい。
・・・ いや、 おめでたいんですから、ごめんなさいばっかりじゃだめですね。
4月にお誕生日を迎えた方々、
それから、今年お誕生日を無事に迎える方々、
本当に、 おめでとうございます☆
さて、
そう言ってる側から、反対のことを言いますが
私の文章は、ひとりひとりに直接贈っても良いレベルには達してはいませんが、
みなさんに気持ちを伝えるもののひとつとして、
サイトやブログに載せさせていただくのは ありかなと思っていて。
本日、
大切な一人の誕生日によせて書いた物語を掲載させていただきます。
誕生日、ほんとにおめでとう!っていう気持ちを込めたので。
皆様にも
・・・大切な、皆様にも、伝えたいなって。
・・・もう書くの何か月ぶりですし、
自分で読み返して納得いかない部分も残っているので、載せるのには抵抗があるのですが、
時間がないので。
私はまた今日から本格受験生。
妥協はしました。ごめんなさい
その代わり、思いをいっぱい抱いて書きました。
どこからきて どこへゆくのか
それはすべての生き物への命題
++ For you ++
「もうすぐだね」
「もうすぐだね」
「楽しみだね」
「楽しみだね」
「でも、お別れだね」
「……」
少年にはわかっていた。
彼を呼ぶ声がする。
それでも言葉を返さなかった。
返せなかった。
「ここにいても仕方がないよ」
相手は困ったように言葉をつづけた。
「呼ばれてるよ?」
「……」
「ほらいきなよ」
「……」
「さぁ早く」
少年は俯いていた顔をあげた。
「君は?」
「……」
今度は相手が黙ることとなった。
「ねぇ、君は?」
「……」
「君は……」
「うーん いつか。」
「いつか?」
「いつか行くよ、待っててね。きいち」
それが最後のやりとりだった。
その筈だった。
* * *
時々、夢を見る。
凄く仲の良かった友達が、話しかけてくる。
でも、
その友達に心当たりがない。
誰かがわからない。
それでも、奴は俺の名前を呼ぶ。
あいつはいったい……
「きーち! 何してんだよ!」
声と共に軽い衝撃。
驚いて振り向く、なんてことはしない。
声から察するに、これはただの悪友だ。
「よっ、あくゆー」
「悪友言うな、心の友だろうが!心の友!略してこことも!またの名を都。」
「そんなん知らねーよ。」
せっかく心っていう字を充てたんだったら、「しんゆう」って言えば良いのに。
こいつは馬鹿だ。
「バカ、言うな。」
「言ってねぇよ。」
「お前の顔が言っている。」
「ご明察」
「なんだとーっ!」
頭を叩かれそうになるのを避けながら、俺はしかし少し感心してしまった。
勘はよく当たる奴だ。本当に。
テストの山張るのとか上手いしな。
そのお蔭でいつだって成績は俺のちょっと上だ。悔しい。
「で、お前は書いたのかー?」
「何を。」
「レポートだよ。宗教調査的な。」
「……あー。自由に書いてこいって言いながら、実のところは思想調査、っていうやつ?」
「それ!『人間はどこからやってきたのかの考えを書きなさい』って知るか、っての。」
「それでいいんじゃね。思想、ありません。で合格だろ?今の時代。」
答えながら、だから、俺はあんなことを考えていたのかと納得した。
昔のことを辿れば、生まれる前も見えるのじゃないかと思った。
けれど、俺の記憶は、繋がっていない。
ラインじゃなくて点なのだ。
思い返したところで、それが何歳なのか、誰と一緒にいたのか、わからない。
でもあの記憶が、何故か最初である気がするのだ。
「めんどくせーよなー、それさえなければ、倫理とか楽しいのによっ」
「…宿題ないからだろ?」
「あ、ばれた?」
基本的に勉強が苦にはならない素形都にとって、
学校に於いて苦であるのは『拘束されること』に他ならないのである。
「……ま、適当に作るよな。」
「そうだよな。でも、それなりに一応考えてはみるぜ。」
「だな。」
じゃぁな、と都は手をあげた。
俺は、おうと答えて家へと向かった。
「母さん、俺の名前っていつ決まった?」
「あら、珍しいこと聞くのね。」
俺は夕飯の席で、不意にそんなことを口にしていた。
「そうねぇ。
お母さんが知ったのはね、生まれてからだったんだけど
お父さんが生まれるのを待ってる時に、思いついたんだって。」
母さんはにこにことうれしそうに言った。
「お父さんが、あんたにぴったりだ!って思ったんだって。」
「ふーん…」
ということは、もしあれが初めの記憶だとして、
初めて名前を呼んだのがあいつだとして
人間はどこから やってきたのか?
あれはどこだ?
「ねー、あきははぁ?」
「そうねぇ。」
今度は妹の質問に答える母に、ご馳走様と告げると俺は部屋に戻った。
宿題に手をつけて、寝ることにしようと思って。
* * *
『正直、俺はどこから来たかなんてわかりません。
だけど、俺は、最初に俺の名前を呼んだ奴が、
父でも母でもなく、同じくらいの人間だった気がするんです。
その人は、いつか、俺とおなじところに来るって 言ってくれたから、
生まれる予定の子供の園みたいなところが あるんだと思います。
そこから、
子供を選ぶのが 神なのか、親なのか、
それとも、俺が親を選んだのか、
そういうのは 見当もつかないけど、
俺はそこで、一人の友達と呼べる誰かに出会って、
宗教的に言うなら「前世」を幸せに過ごしていた、と
そう思うんです。
確信はないけれど、感覚でそう信じています。』
* * *
その日、俺は隣町まで急いでいた。
妹の部活のコンサートを見に行く、良い兄を演じるためだ。
高台にあるコンサートホールへ向けて、
坂を走って、角を曲がって…
そして、誰かにぶつかった。
「ごめんなさい!」「うわ、すみません…」
ぶつかったその人の、荷物を慌てて拾い上げて、渡す。
「ありがとう…」
その声に聴き覚えがあった。
「え… あ、いえ。ごめんなさい。」
驚いた俺は繰り返すことしかできなくて。
「あれ?」
「……え?」
「きいち……」
そう、俺はきいち。
どうしてか、どんなやってか、生をこの地球に享けた者。
* * *